激動のあとに浮かぶマーブル模様
2023年は忙しかった。
やったことリスト
- 結婚
- マイホームの購入
- 車の購入 (ペーパードライバー卒業)
- ミニアルバムのリリース
- 一瞬だけマネージャーをした
- イラストを描くことが新しい趣味になった
2023年は「動」の年だった。
人生の節目だったのは間違いない。
有給もたくさん使ったし、自分の時間が少なかったと思うが、充実していたと思う。
人も猫も頑張ったし、おかげで今がある。
多少、他人に興味を持てるようになった
結婚しているにもかかわらず、自分本位がベースで他人の立場に立とうとしたことがなかった。
これは度々指摘されることがあったが、やはりマネジメントを業務でしていく上でかなり苦労した。
基本的に人は感情で動き、行動することはリスクであると遺伝子レベルで刻み込まれている。
褒められたら嬉しいし、怒られたら悲しい。
コミュニケーションにおいて論理が優先されることは合理的に思えるが、
基本的に人は感情で動くから、論理は意思決定の材料として弱い。
だからといって感情だけでは行動する上で恐怖や不安が生まれる。 そこで論理や感情を使って安心を与えて、納得してもらうことで人は行動できる。
自分含め人は面倒な生き物だ。
だからこそ他人に興味を持つことで、自分や周りの人の生活を平穏にできると僕は信じている。
故に会議中にガムを噛むのも相手に失礼だからやめたほうがいいんです。
直属の部下の皆さんがこの記事を見ているかは不明ですが、この度は大変申し訳ありませんでした。
スイカバーガムが美味しかったんです。
良い人生とはマーブル模様を描き続けること
おおよそ5年ほど前は無職だったし電車の乗り方も分からなかった。
その5年間で人は定職に付いたり、結婚したり、家を購入したりと、ここまで変われると思うと感慨深いものがある。
人は変わる。
僕は「良い人生とはマーブル模様を描き続けることだ」と思っている。
マーブル模様はアクリル絵の具と水を混ぜることで、水面に美しいマーブル模様が浮かび上がるマーブリングと呼ばれる技法がある。 これを勢い良くかき混ぜてしまうと、マーブル模様が浮かび上がらず、模様が破綻する性質がある。
これを人生で表すと「適度に行動することで、平穏な人生を描ける」と例えて信じていた。
が、この5年はとても行動したからか、さすがに疲れた。
それでも結果的に今があるのだから、この激動は良いマーブル模様を描く上で必要だったのだろう。 でも疲れたので、2024年は落ち着こうと思う。
IF の世界の僕は良い人生を描いてなさそう
あの時の選択がこうだったら……と、時折 IF の世界を気にしてしまう。
とはいえ、身内や僕自身的には「少しでも選択を誤っていたら、良い人生は描いてなさそう」と口を揃えて言う。
メインの分岐点は、僕がある曲(曲名は伏せる)を作曲した / しなかった
箇所だと思っている。
その曲が存在したことで、知らない人とコミュニケーションができたり、今の妻と出会えたりと、良い接点がたくさんできたと思っている。
リリースした当時は僕はちょうど成人したてだったり、大学を中退したくらいなので、
「これから何をしていけばよいのか」と悩んでいたり、交通事故で大腿骨を骨折して半年入院したりと、メンタルは凄まじく落ち込んでいたが、
色々あって今の妻の家に潜り込んで就活をしたりと、やはりあの曲が作った接点の存在は大きい。
この経験があるからこそ、僕はモラトリアムを過ごすのはかなり苦手だろうなと思う。
こうやって昔を思い出すと、あの曲で公開した名義は、あの頃のメンタルの落ち具合を背負うように思えてしまって、
なかなか乗り気になれないというのが、僕の心情としてあるのだと思う。
(今まで上手く言語化できていなかったが、つまりそうなのだと思う)
あの曲自体も、元々僕が所属していた事務所のコンペ用(いつか案件が来るであろう あのアニメの2期のキャラソン)に作曲した曲だったが、 良い曲だったから提出せずに僕のストックにしていたので、やはり危ない橋を渡っていたと思う。 提出してしまったら帰ってこないし、やはり僕のストックにしていてよかった。
そういった意味で、あの曲はバックグラウンドがあるし、僕の今の生活に直結しているので、
たった1曲でも人を変える力があるのだな……と、しみじみ思う。
追伸:去年の目標
去年の目標は「宿泊」だったが、そんなことしてないので目標未達です。
そもそもキャンプで寝泊まりするのも好きじゃないんスよね。
これはもうそういう性格だと思うんです。
でも知らない場所へ行きたいんです。矛盾の中に僕はいるようです。