ノスタルジーは安堵と不安を抱く

2023年の釣りのテーマは 「宿泊」 だ。

広がらない世界に気がつけなかった自分

僕の中の釣りは「自転車で行ける範囲かつ、僕が知っている場所」で止まっている。

知らない場所や交通を使うことに、とても恐怖しているようだ。 なぜここまで恐怖しているのかは分からない。環境が変化することで予測ができない状況になるのが怖いのだろうか?

これらの恐怖によって、僕が知らない景色や空気と出会う機会がなくなっているとも言えるわけで、 この恐怖で損している物事は、とても多いかもしれない。

外泊は不安である

こうやってコラムを書きながら、僕の幼少期から今までの行動を鑑みていると、「1日が終わったら必ず家に帰って寝る」という強いこだわりがあると思い出してきた。

そのこだわりは、おそらく僕の幼稚園児時代に「お泊り保育」で生まれたものだと思う。

お泊り保育は、”家族から離れて外泊する” というシンプルな行事なのだが、 この行事に対して僕は「自分の意思もなく家から離されるのは不当であり、不安である」という思いを抱いており、 幼少期の自分にとって、かなりショッキングな行事だった。

それ以来、自分は「外泊をする」ことに不安を覚える癖が付いてしまったようだ。

1日が終わったら家に帰りたい、でも移動は自転車、だから遠くへ行けない

僕は「自転車」で釣り場に向かう。これは幼少期からずっと続けていることだ。
おそらく、この行動をすることで良い思いをしたから、安心して選択できる行動の一つなのだろう。

でも、自転車は釣り場につくまで時間が掛かるし、なにより電車や車と比べて遠くへ行けない。

だから、遠くへ行くことはなかった。

安心できる場所は知っている場所

僕は安心できる場所へ繰り返し通う癖があるようだ。
だから、慣れ親しんだ地元の鳥取の景色は安心できる。


故に淀川の都市らしい夕日は見慣れないからか、不安であり、少し寂しい。

「交通機関」と「宿泊」を釣りに導入することで世界を広げたい

安堵と不安を内包したノスタルジーを超えたい。

見たことがない魚や景色を見て、良い思いをしたい。
この思いを人に共有できれば、また楽しい思い出が生まれると信じている。

今年で僕は28歳になる、まだまだ世界を広げたいのだ。

追伸: 過去を受け入れて未来へ前進することが、真の幸福である